【電験三種】試験対策ページ【初心者の方はまずはこれを読んでください】

電験三種をはじめて受験される方に向けて、その大まかな概要と試験の性質・オススメの教材・副教材・コンテンツを私なりに紹介し、合格までの道しるべを示すことを目的としたページです。

電験三種について

電験三種で出来ること

電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力 5千キロワット以上の発電所を除く。)の工事、維持及び運用の保安の監督

試験概要

  • 年二回受験可能
  • ペーパー試験・CBT方式試験のどちらかを選択できる
  • 四科目(理論・電力・機械・法規)合格により、第三種電気主任技術者試験合格
  • 科目合格はおよそ60点。(難易度によって調整あり)
  • 科目合格制度(1つの科目合格後、その科目合格については3年間有効となる)

詳細な試験概要や出題範囲は試験センターHPに記載されていますので、そちらもご覧ください。

合格を勝ち取るパターン例

電験三種は「理論・電力・機械・法規」の4科目合格により取得することが出来ます。自分の限られた時間と置かれた状況から、合格を勝ち取る戦略を考えましょう。以下、大きく二つのパターンを紹介し、私の考えるそれぞれのメリットデメリットを示します。

①4科目1発合格を目指す

「理論・電力・機械・法規」の4科目を1発で突破する方法です。

メリット

  • 試験対策にかかる期間を短くできる
  • 4科目同時に学習を進めるので、各科目の繋がりを意識しやすい

デメリット

  • 1日当たりの学習量を多くとる必要がある
1日当たりに学習に割ける時間を多く取れる覚悟と時間のある方。
ただでさえ合格率の低い資格試験ではありますが、1発合格されるレアな強者は毎年現れます。私も1発合格を目指し、機械科目のみ落としてしまった経験があります。1日の学習量を多く取れる方は是非1発合格を目指してみてはいかがでしょうか。

②科目合格を有効利用し合格を目指す

科目合格制度を利用し、4科目を3年以内に取得していく方法です。

メリット

  • 長期間での学習を前提とするため、1日当たりの学習量を短くできる。
  • 科目を狙い撃ちするので、学習科目を絞ることが出来る。

デメリット

  • 科目合格の有効期間中に他の科目を取らなければ、科目合格取り消しになり、再受験の必要が出てくる。
  • 長期間モチベーションを保つ必要がある。
1日当たりの学習量を多くとれない方。
科目合格制度を利用した方法は、1日当たりの学習量を少なくできますが、その分長期間モチベーションを保つ必要があります。例えば、「初受験で理論合格を果たしたが、3年のうちに他の科目に合格出来なかった。」となれば理論の科目合格が取り消され、理論の再学習を行う必要性が出てきます。ここで再学習を行わなければいけない現実にモチベーションを奪われ、合格を断念する方も出てきてしまうので、初受験で2・3科目合格し、ゆとりをもって残り科目を合格していくプランが良いと思います。

仕事の都合や、家庭の事情、それぞれの都合にあった戦略をとって合格を目指しましょう。

電験三種攻略

電験三種のピラミッド構造

管理人の考える電験三種のピラミッド構造

電験三種は何より「数学」が土台になってきます。文章問題も当然ありますが、計算問題を解かずに合格することは難しいので「数学力」は合格に必須であると言えるでしょう。数学力がないと次のような壁にぶつかることになります。

回路図から式を立てたは良いが、答えを導けない。
いくら電気の勉強をしても、答えが導けなければ無意味です。まずは数学という土台をしっかり築きましょう。

次に重要なのが「理論科目」です。理論科目は機械科目・電力科目の土台になってきます。例えば、変圧器の理解には「ファラデーの電磁誘導の法則」の理解が重要になってきますし、送電・配電計算は「電気回路」の理解が重要になります。目に見える機器や電力系統は、全て「理論」を基に動いています。それを知らずして機器や電力系統を理解することはできません。数学力を身に着けたら、次に理論を確実に身につけましょう。

「機械科目」「電力科目」は、理論の上に乗っかります。機械であれば「四機器(直流機・誘導機・同期機・変圧器)・制御・パワエレetc」、電力であれば「発電変電・送電配電etc」について学んでいきます。範囲が非常に広いので、必ずと言ってよいほど苦手分野が出てきます。しかし、約60点で合格出来ることを踏まえて、捨てる分野を決めて得意な分野に時間を割り振っていくことも合格を勝ち取るためには重要になってくるでしょう。

「法規科目」に関しては、ピラミッドの頂点に置こうかピラミッド外に置こうか迷ったのですが、頂点に置きました。法規科目は基本穴埋め問題になりますが、計算問題が出題されることがあるからです。

学習する順番は?

以上を踏まえて、学習する順番を一例として示します。

それぞれの科目に費やす時間は、ご自身の状況によって変えてください。数学が出来る人はいきなり理論でも大丈夫ということです。法規に関しては、暗記要素が強いので記憶の定着を図るべく、長期間コツコツ取り組むのが良いでしょう。

電験初心者の方向けに一つの参考になれば幸いです。

勉強の仕方

参考書の活用法

参考書を用いず過去問だけで合格される方もいらっしゃいますが、本当に初心者の方は参考書から取り組むと良いと思います。4科目がコンパクトにまとまったものではなく、各科目に1冊ずつ買うのがお勧めです。理由は、私が初受験時に「4科目コンパクトにまとまった参考書」を使用し、不足感を感じていたからです。電験三種の範囲の広さをカバーするには、1科目1冊もっておくのが良いと思います。

参考書の使い方は大きく二つ。

  1. 参考書を最初から最後まで”理解すること”に重点を置き1周することに使う。
  2. 過去問を解きながら、分からないところを調べる”辞書的”な使い方をする。

①は、最初から最後まで通して学習できるので理解は深まりますが、なにより時間がかかります。②は参考書そのものに多くの時間を費やしませんが、飛び飛びで学ぶことになります。

したがって一番良いのは「①の後に②を行う」ことですが、ご自身のスケジュールと相談し決めてください。

問題集の活用法

参考書を1周終えたらさっそく問題を解いていきますが、問題集は基本周回して使います。ということで、1周目で全く解けなくても問題ありません。とにかく解説をしっかり読んで”理解する”ことを重点に進めていってください。

参考として、私は「過去問4・5週で三科目合格(機械1問落とし)」でした。(個人差がありますので参考程度に)

過去問周回時の注意点としては、周回するごとに”慣れ”が生じてしまうことです。当然ですが試験本番では初見問題が多く出題されます。考える力を養うことを意識して、1問1問しっかり考えて解くことを意識しましょう。惰性で解いては考える力は身に付きません。

副教材・コンテンツの活用法

副教材・コンテンツは基本、知識の強化・勉強の手助けをしてくれる「+α」のものと考えると良いと思います。過去問を読んでも分からなかったり、参考書に説明が載っていなかったりしたときに活用しましょう。コンテンツの特性上、隙間時間での学習に特化したもの、エンタメ要素があり楽しく学べるもの等々様々なものがあります。

試験合格に向けての学習を彩ってくれる、そんな副教材・コンテンツに出会えると良いですね。

ということで、以下、学習にオススメの教材・副教材・コンテンツの紹介を行います。電験三種の教材は数が多く何に手を付けてよいのか分からない方が多いと思います。そこで、

  • 私が実際に受験時に使用し有効だと感じたもの
  • 受験時活用すればよかったと思ったもの
  • SNS上で合格者が使用していた傾向にあるもの

をベースに紹介していきます。基本的な考え方として「どの参考書を選んでもだいたい正解」です。大事なのは「活用の仕方」ですので、以下紹介するものも、上手に活用されると良いと思います。

オススメ電気”数学”参考書

先ほど載せた「電験三種のピラミッド構造」から分かるように、「数学」が全ての土台になってきます。文章問題も当然ありますが、計算問題も解けなければ合格は難しいでしょう。まずは数学の基礎から固めるようにしてください。電験三種に関しては、微分積分は捨てて構いませんので気楽に学びましょう。

電験2種電験数学 改訂2版

電験2種と書いてありますが、電験3種の方でも取り組むことが出来ます。私もこの本を使用しましたが、正直これ1冊あれば電験3~1種までの数学は十分です。SNS上でも人気の1冊ですので、是非取り組んでみてください。

電験2種電気数学改訂2版 第3種から第2種へ [ 紙田公 ]
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もちろん、三種受験の方は三種に必要な箇所のみをやればそれで充分です。

オススメの電験三種教材

【教科書+問題集】みんなが欲しかった!シリーズ

私は先ほど述べた通り、初受験時には1科目1冊は使用しませんでしたが、買っておけばよかったと思ったので評価の高いものを紹介します。安くはない買い物ですので、書店で中身を見てから購入するのもありでしょう。

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【過去問】2022年版 電験3種過去問題集

こちらはその分厚さから通称「タウンワーク」と呼ばれる、電験三種受験生は必ず持ってると言っても過言ではない本になります。初めは分厚さに驚くかもしれませんが、1問1ページで空白の多いページもあるので必要以上にビビる必要はありません(笑)

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【Q&A方式】電験カフェへようこそ 電験三種のギモン・お悩み解決します

こちらの本は電気系資格の最高峰「電験1種」所持者4名による共著であり、従来にないQ&A方式の書籍になります。私も手に取って読んでみましたが、表紙のポップさからは想像できない充実度で、ちょうどいい厚みです。

Q&A方式の本ですので、この本をベースに学習を進めるというよりも、「参考書+α」や「隙間時間に読んでみる副読本」、「悩んだときに調べてみる」等の活用の仕方が良いのではないかと思います。是非手に取って読んでみてください。

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【読んで学ぼう】オススメサイト紹介

【電験サイトといえば!】電験王 様

↑画像クリックでサイトへ

こちらは電験過去問解説サイトになります。そのPV数は何と「月間100万」PV(※2021年8月)!

PV数が全てではないかと思いますが、それでもこの数字は「圧倒的な信頼」と「分かりやすさ」の証明でもあると思います。過去問で悩んだらこのサイトの解説を頼りにすると、解決する可能性が高いと思います。また、電験三種のみならず二種・一種の解説まで行われており、私自身も大変お世話になっているサイトになります。

是非ご活用ください!

【電気工学を奥深くまで!】電気の神髄 様

電気の神髄

このサイトについて このサイトは、過去に電気に関する仕事に専従し、かつ趣味として電気を勉強する管理人が、少しでも電気工学…

電気の神髄の運営者である「摺り足の加藤」さんは、先ほど紹介した「電験カフェへようこそ 電験三種のギモン・お悩みを解決します」の共著メンバーのうちの一人になります。このサイトの特徴はとにかく「広く‼深く‼」解説をされていることです。

網羅している範囲の広さは、ホームに訪れていただければお分かりになると思うので、是非足を運んでみてください!

私も大変お世話になっているサイトになります。

 

【見て聞いて学ぼう】オススメのyoutubeチャンネル紹介

【電気界隈に新しい風を!】電気予報士 なな子のおでんき予報 様

YouTube

◎はじめて電力を勉強する方におすすめ電力入門youtubeチャンネル! 「電気予報士」なな子のおでんき予報 https:…

こちらのチャンネルは「電気」に関すること全般の解説を行っているチャンネルです。運営者であるななさん本人が電験の学習を行っており、同時並行で電験に関する解説動画も多数投稿されています。↓例

電気業界というと「男」社会なイメージがありますが、そのような風潮を取っ払ってくれるパイオニアのような存在で、今後注目のyoutuberの一人であると思います。

非常に明るいななさんと共に、電験の学習をおこなってみてはいかがでしょうか♪

【圧倒的動画本数】Taira 様

YouTube

YouTubeで電験二種・一種・エネ管・技術士の過去問等を解説しています。(動画本数500本以上) Twitterでは、…

こちらのチャンネルは、電験二種・一種・エネ管・技術士の過去問等の解説動画の投稿を行っているチャンネルになります。その本数はなんと「800本以上」。電験二種や電験一種の動画が非常に多いですが、三種の解説動画も投稿されています。↓例

動画での学習は、隙間時間での学習に非常に向いています。是非活用してみては!

【手軽に学ぼう】オススメのアプリ紹介

【隙間時間にピッタリ!】電験法規 暗記対策アプリ【無料】

こちらはスマホで法規の穴埋め問題を解くことが出来るアプリになります。私も大変お世話になりましたが、画像にあるように進捗状況の管理までしてくれるのは非常に便利です。暗記は「こまめにコツコツ」が重要になってくるので、このアプリと法規の相性は非常に良いものとなっていると思います。ダウンロードリンクは下の埋込ツイートに記載してあります。

法規の合格を目指すのであれば、ダウンロードして損のないアプリだと思います。是非活用してみては!

【電力も!】電験 電力 暗記対策アプリ

そしてなんと電力verも公開されています。こちらも是非活用してみてください!

 

 

 

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電気を楽しく、機械を好きに。

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